[107]はじめ
モモ「あ、あの…、ごしゅじんさま…、」
悟郎「ん?なんだい?モモ?」
モモ「あの…、寝る前に、お話を一緒に読んでくれますか。」
悟郎「うん。いいよ。」
モモ「あ///、ありがとうございます! 今日は、図書館でこんな本を借りてきたので。」
モモは本を取り出した。その本の表紙には、『SARZU』と書かれている。
悟郎「じゃぁ、一緒に読もう。」
モモ「は、はい///」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ここは夕方6時をまわったメイドの世界。 中央にはせつな(メガミ様)がいて、せつなの前にはらんとつばさとくるみとジュンが座っている。
せつな「これから、きんぎょのらん、いんこのつばさ、はむすたーのくるみ、および、ウマのジュンの裁判を始めます。」
4人「はい(なの〜)…」
せつな「では……… 4人とも、失態続きでしたね。」
ジュン「そんな…、あたしは無実だよ!!! アパートを壊しちゃったけど…」
せつな「被告人は静粛に! まずは、きんぎょのらん! あなたには、メイドの世界刑法第309条“寒い親父ギャグを飛ばした罪”がかかっています。」
ジュン「?????」
せつな「これを御覧なさい!」
せつなは杖を振りかざした。 杖の先の水晶に映像が写し出された。
----------------------------- らん「もう、つばさちゃんたちの所にもいっトイレ! な〜んちゃって♪」
早送り→→
らん「布団がフッ飛んだ〜♪」 -----------------------------
せつな「周りの空間の分子運動を妨害するようなギャグを2回も! きんぎょのらんに懲役2年を課します!」
ジュン(動揺)
らん「そんな〜、らんは一生懸命頑張ったのにぃ…」
らんの穏やかな視線がせつなを動揺させる。
せつな「あ、らんはそのまなざしが可愛いので無罪♪」
らん「やったのですぅ♪!!!」
ジュン「!!?!?」
つばさ「あああ!!! らんだけずるいよ〜!!!」
くるみ「そうなの〜!!!」
せつな「被告人は静粛に!!! では次に、いんこのつばさ! あなたには、メイドの世界刑法第504条“J○東日本に普通列車の本数を増やせと要求した罪”がかかっています。」
ジュン(………何なの、それ(呆)………???)
せつな「これを御覧なさい!」
せつなは再び杖を振りかざした。
----------------------------- つばさ「フクシマニワサカカンノフツウレッシャヲモットフヤセ………メ○ゾーマ!!!」〈HP:38〉 -----------------------------
せつな「いんこのつばさに禁固1年を課します!」
つばさ「そんな…、メガミ様、もうちょっと軽くしてよ〜!」
つばさの鳥類的視線(?)がせつなのココロの奥底の扉を叩く。
せつな「あ、つばさは私と同じ鳥類なので無罪にします♪」
つばさ「やったぁ、勝訴〜〜〜!!!」
くるみ「あ゛〜〜〜!!! つばさちゃんもずるいの〜〜〜!!!」
ジュン「何でそんな理由で………!!???」
せつな「被告人は静粛に!!! では次に、はむすたーのくるみ! あなたには、メイドの世界刑法第704条“セムハム語を地上で喋った罪”がかかっています。」
ジュン(はぁ………???)
せつな「これを御覧なさい!」
せつなは再び杖を振りかざした。
----------------------------- くるみ「くるみはセムハム語が喋れるの〜♪」
ジュン「そんな言語聞いたことないよ! じゃぁ、『こんにちは』はセムハム語で何て言うの?」
くるみ「な」
早送り→→
らん「あ、ちなみに言っておきますが、セムハム語は昨日くるみちゃんが作った言語なんですよ。」
ジュン「そうゆうオチかい!!!!!??」 -----------------------------
せつな「それにきんぎょのらん、『セムハム語』は、私とくるみで作ったんですよ! 私を忘れないで下さいよ(泣)!!!」
らん「あ、そうだったんですかぁ、すみませぇん………」
せつな「まぁそれはともかく、はむすたーのくるみに懲役1年と、執行猶予1年を課します!」
くるみ「え゛〜〜〜!!!?? くるみ、そんなのいやなの〜!!!」
くるみの普段にはない真剣なまなざしがせつなの心臓を揺さぶる。
せつな「あ///、何だかこうして見ると、くるみって私の愛する拓郎(悟郎の父さん)に似てる/// 無罪♪」
ジュン「………何故!!!??」
くるみ「やった〜なの〜★!!!」
らん「これで旧中学生トリオは全員無罪を勝ち取りましたね♪」
ジュン「あたしだけまだ終わってない………」
せつな「では最後に、ウマのジュン! あなたには、メイドの世界刑法第707条“可愛くてカッコよくてモテまくっているから生意気だぁ!の罪”がかかっています。」
ジュン「いやそれ、明らかに犯罪じゃないよ!!!」
せつな「被告人は静粛に!!! これを御覧なさい!」
せつなは再び杖を振りかざした。
----------------------------- MAN“You are so pretty that I’d love to MARRY YOU!” <君は可愛すぎるから、私は君と結婚したいです!>
ジュン“!!!!! Needless to say(←修正しました), that’s impossible!!!!!” <!!!!! 言うまでもないと思いますが、そんなことできません!!!!!>
MAN“American Joke, of course! HAHAHAH!!!” <アメリカンジョークに決まっていますよ! ハハハ!!!>
ジュン“Ha,haha...” <は、はは………> -----------------------------
せつな「しかも、アメリカ人にまでモテるなんて… これは生意気すぎます!!! ウマのジュンに、無期懲役を課します!」
ジュン「何でそんなことで無期懲役になるの!!!??」
ジュンの燃えるような熱いまなざしがせつなの魂をグサリと刺す。
せつな「あ、何だかウマのジュンを見ていると、久し振りに競馬をやりたくなっちゃっいました★ て訳で私、これから競馬に行ってきまぁす♪」
ジュン「え゛!!? ちょっと待って! 裁判はどうなったの!!?」
せつな「ああ、もう面倒ですから無罪でいいです♪」
ジュン「あ、ありがとうございます…!」
せつな「はい、これにて裁判終了〜! あ、それと、先の4人の変わりに、再び睦家に向かう者を指名しなければいけませんね。 へびのゆき、うさぎのみか、かめのあゆみ、そして、見習い守護天使として、ペンギンのピピ、以上の4人です。」
ゆき「オホホホホ、選ばれて光栄です★」 みか「やったぁ、地上にいけるぅ!!!」 あゆみ「オホホホホホホホホホ、私が選ばれるなんて当然のことだと思っていましたわ。」 ピピ「え、ほんまにウチでええん!??」 らん「いいですねぇ、4人とも。」 つばさ「ま、ボクらもまた地上に戻れるようにメイドの世界で修行を頑張らないとね★」 くるみ(指をむしゃむしゃ) ジュン(この4人が、先の3人と違って本当にまともな守護をするのかどうか、水晶を通して監視しよう………)
せつな「4人とも、後のことは任せます。 では、これから4人を転生します。バシ○ーラ!!!」
ゆき、みか、あゆみ、ピピの4人は地上へと飛ばされた。
せつな「では、私は競馬に行ってきまぁす♪ 大井競馬場へ、○ーラ!!!」
せつなは大井競馬場へ飛んでいってしまった。
【続く】
●後書き● はじめで〜す♪ ボクは前作の『SARZ』を書くのが凄く楽しかったので、ノリで続編を書いてみました♪ 今回はピピが苦労人となりますよ(笑) あ、それと大阪弁の勉強が必要になるなぁ、ボク(再笑) ではでは、今後も応援、4649お願いします★
◆奥付け◆ タイトル:『SARZU 【THE JUDGE!】』
登場キャラ:モモ、悟郎、 [ゆき、みか、あゆみ、らん、つばさ、くるみ、せつな](毒) 、ジュン、ピピ
メインキャラ:旧中学生トリオ、せつな、ジュン
ジャンル:ギャグ
分類:毒天
作者:はじめ
公開日:2003年7月28日(月曜日)
Special Thanks To:読者の貴方様!!!
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2003年07月28日 (月) 23時03分
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